おっぱい

記念すべきブログ一発目のタイトル。かなりの時間を費やして考えてみたけれど、これが一番良いだろうと思って、えいや!  とエンターキーを押した。

 

 

遠目に見ても燦然と輝く4文字にうっとりする。うむ、なかなか良い出来栄えではなかろうか。最後に句読点をつけるか否かで迷ったが、余計な装飾品をつけるのは無粋。そう考えた。句読点をつけてしまえば、何かをごまかそうとしているようでならない。そんな男気の欠片もないような行為に、自ら進む必要もあるまい。

 

 

さて、思うに我々男子、この4文字には特別な想いがある。これは例外なく男子であれば全員だ。「我こそは例外なり!」と思うものはその場で挙手してほしい。

 

 

最近では、人気女性誌の特集で「今は大きいのではなく、ふんわりとした質感、そして美しさを目指すのです」などととりあげられているが、我々男子はとっくの昔から「大きいだけではダメなのだ」ということを知っている。

 

 

大きさの上にあぐらをかいてふんぞりかえっている青パパイヤなどに興味はないのだ。そんな傲慢な果実など、豚肉と一緒に炒められてしまえ。

 

 

 

と思っていた時代がわたしにもあった。

 

 

 

先日、とある友人の誘いで池袋にある風俗に行ってきた。店の名前は「肉だんご」。わざわざ鉤括弧をつけて強調してしまう自分に恥ずかしさを感じる。

 

 

いわゆるデブ専の男どもが集う、風俗。

嬢たちの体重はほとんど60キロオーバー。スーパーヘビー級ともなれば140キロの体重でもってご奉仕してくれると言う。

 

 

そこに行くまでの、わたしの葛藤と興奮は割愛させていただきたいのだが、ただ一言だけ…………最初はほんとーーーーに嫌だった。(相手のお嬢さんには大変失礼だけれど)

 

 

店も店だ。そこで働く女性たちのことを「お肉ちゃん」などと呼称するもんだから、印象がポップになる。けれども、ホテルで合間見えたお肉ちゃんの姿は、お世辞にも、ちゃん付けで呼べるような風貌をしてなかった。「肉」そのものだった。

 

 

わたしの貧弱なカラダも作用して、そのお肉ちゃんのふくよかボディは、小汚いホテルの狭い部屋で、この世のものとは思えないほどの存在感を醸し出していた。

 

 

乱暴な手つきでカラダを弄られ、舐められ、抱きしめられた。わたしもヤケクソになっていたんだと思う。なけなしの妄想力を駆使して、これまで好きだった女の子たちを片っ端から頭の中に並べた。

 

しかし目を瞑っていても、自身へとのしかかる80キロオーバーの巨体は、わたしに妄想の余地を与えてはくれなかった。

 

 

そして、最後にはとんでもないほど大きな、大きいだけの、ふたつの肉山で挟まれながら、事を終えた。

 

 

大きいだけの乙女のシンボルなぞに用はないと考えていたわたしへの罰であろう。

 

これで良いのだ。

 

はちきれそうな肉球に挟まれながら、虚ろな目をしたわたしはそう考えていた。